部品数が多くなった、いわゆる「大規模アセンブリ」ではデータが重たくなります。
「大規模アセンブリがなかなか立ち上がらない」と言われていますが、これは部品がたくさんあり、読み込むのに時間がかかっているということなのです。
そこでCATIAは履歴情報を持たせずに形状情報だけを読み込ませることができる「キャッシュシステム」という機能があります。
例えばデザインレビューなどでデータ編集しないような場面では、モデルを素早く読み込むことができ、且つ軽いデータで快適に動かすことができます。また不意な形状変更が発生しても、必要な部品の履歴情報だけを呼び出して修正することができます。
「キャッシュシステム」の設定方法
「キャッシュシステム」とは、モデルを一旦CGRファイル化し、ポリゴン(形状のみ)データを読み込ませるモードのことです。
まず、メニューの「ツール」から「オプション」を選択します。
次に左側にあるツリーから「プロダクト・ストラクチャー」を選択し、「キャッシュ管理」のタブを選択します。
「キャッシュシステムを使用して作業」にチェックを入れます。
次にキャッシュの場所を指定します。これはCATIAの部品データをCGRファイルにしたものを自動保存させるための場所です。
デフォルトでしてされている場所以外に保存した場合は、変更してください。
「キャッシュシステム」の使用方法
「キャッシュシステム」で読み込んだ場合とそうではない場合では、ツリーの表示に変化があります。
通常、アセンブリのツリーを展開していくと、部品の履歴情報まで見えるようになっていますが、「キャッシュシステム」を使用した場合は、アセンブリの構成要素までしか確認できません。つまり、票制要素の表示だけでモデル修正はできない状態になっています。
ただしモデル自体は軽いデータで表示されていますので、画面内でモデルが快適に動くことが実感できると思います。
修正が必要になった場合の対処方法
修正が必要になった場合は、必要な部品のみ履歴ツリーを読み込むことができます。
表示されたコンテキストメニューから「モデル」を選択し、更に表示されたメニューから「設計モード」を選択します。
そうすると、選択した部品のみ履歴ツリーが追加表示され、修正が可能になります。
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