CATIA V5のネットワークライセンスが認識できない場合は…。

CATIA V5クライアントを新しく追加するなど、クライアントのOSがWindowsの場合、Windows特有のファイヤーウォール機能が原因でサーバのライセンスが取得できない現象が発生する場合があります。

ここではライセンスの配信と取得情報を確認する方法と、ファイヤーウォールの設定を解除する方法(例)をご紹介します。

クライアントからライセンスサーバにあるライセンスを確認する方法。

Windowsの「スタート」から「プログラム(P)」を選択します。

「License Use Runtime」のメニューから、「Basic License Tool」を選択します。



本来は「Basic License Tool」からはこのようなライセンスの名称、ライセンスの本数などの情報が確認できます。



クライアントからライセンスサーバが見えないと…

新しく用意したパソコンからサーバのライセンス情報を見に行こうとしたら…

いくら待ってもライセンスが表示されない状態が続き、サーバと接続できないというメッセージを受けてしまいます。



ライセンスサーバとネットワーク接続されているのかを確認する。

物理的にライセンスサーバとネットワーク接続がされているか確認しますので「コマンドプロンプト」を起動します。

Windows「スタート」から「プログラム(P)」を選択します。「アクセサリ」のメニューから「コマンドプロンプト」を選択します。



「コマンドプロンプト」が起動したら、以下のコマンドを打ち込みます。

ping(スペース)(ライセンスサーバーのIPアドレスかホスト名)を入力して、Enterキーを押下します。

ネットワークがつながっていると、Reply from…と4行で応答があります。これは物理的にネットワークが接続されていることを意味します。



Reply以外のメッセージの場合は、物理的にネットワークがつながっていない可能性がありますので、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

Windowsのファイヤーウォールの設定を変更する。

Windows「スタート」から「設定(S)」を選択します。



「Windows ファイヤーウォール」をダブルクリックします。



ファイヤーウォールは普段”有効”になっているので、ここで”無効”にできれば良いのですが、セキュリティのことを考えるとそれはムリな話しです。



そこで「例外」タブからBasic License Toolが使用している通信ポートを手動で開けます。「ポートの追加」ボタンをクリックします。



”名前(N)”には何か任意で名前を入力します。図のi4bltとは、Basic License Toolの起動ファイルの名称です。

”ポート番号(P)”には、1515を入力します。

ラジオボタンには”UDP”にします。

OKをクリックします。



これでファイヤーウォールは一応設定しておいて、ポートのひとつを開放しサーバーからクライアントのCATIA V5のライセンスを受け取ることができます。

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