このような経験をしている方、かなりいらっしゃるのではないでしょうか?
最近では、3D CADで作成したデータを動的に参照するツールとして各社から様々な[ビューワ]が出てきており、それを使用することでデータを共有することが出来るようになってきていますが、一方で[ビューワ]には機能に応じて無償のものから有償のものまで幅広く製品が提供されており、選択肢が多くて悩んでいる方も、また多いのではないでしょうか?
そこで、まず[ビューワ]について再確認して、その後、CATIA V5で標準提供されている3D XML形式を活用した[ビューワ]について触れていきたいと思います。
ビューワーってなに?
それでは、そもそも[ビューワ]って何でしょうか?
言葉の定義としては、[静止画や動画などを見るためのツール]ということになりますが、3D CADの世界では[設計部門で作成された2D図面や3Dデータを、他部門でも参照可能にするツール]と言ったほうがいいかも知れません。
つまり、3D CADがなくてもそのデータを参照することを可能にするツールということになります。
さらに、一言で[ビューワ]といっても、単に参照することが可能な無償の[ビューワ]から、寸法計測や注記追加などが可能な有償の[ビューワ]まで、様々な製品が存在しています。
これらの製品の中で、CATIA V5で標準提供されている3D XML形式を活用した[ビューワ]とは、一体どのようなものなのでしょうか?
CATIA V5データを3D XML形式で保存してみよう。
3D XML形式とは、CATIA V5で標準提供されているファイル形式で、様々な設計情報を含んだデータを軽量化して保存することが出来ます。
それでは、CATIA V5で作成したデータを3D XML形式で保存してみましょう。
まず、[ファイル]メニューから、[名前を付けて保存]を選択します。
次に、[ファイルの種類]から[3dxml]を選択してファイルを保存します。
これで、CATIA V5のデータを簡単に3D XML形式で保存することが出来ました。
なお、アセンブリ、部品のどちらのタイプでも3D XML作成で保存することが出来ます。
CATIA V5データを3D XML形式で保存してみよう。
このように作成した3D XML形式のファイルを使用して、一体何が出来るのでしょうか?
ここでは、無償で出来ることについてご説明します。
まず、DSのWebサイトから、3D XML形式のファイルを開くためのプレーヤを無償でダウンロードします。
3D XMLプレイヤーダウンロードサイトへ…
ダウンロード後、パソコンにインストールして、作成した3D XML形式のファイルをダブル・クリックしてみて下さい。
どうでしょう、先ほどインストールしたプレーヤが開き、ファイルが開かれましたね。
開かれたファイルでは、プレイヤー下部のアイコン操作により、CATIA V5と同様にデータを移動/回転/拡大縮小したり、部品単位で表示/非表示したり、表示モードを変更することが出来、アセンブリの構成ツリーも表示されます。
また、MS Officeドキュメントにドラッグ&ドロップで貼り付けることが出来、ドキュメント内でプレーヤを操作することも可能です。
さらに、IEでも3D XML形式のファイルを利用することが可能です。
これらのことが出来るだけでも、設計部門以外の他部門とのデータ共有という意味では一定の効果があるのではないでしょうか?
例えば、レンダリングマテリアルの情報も保存されていますので、意匠デザインのデータを3D XML形式で保存することで、見栄えの検討を行うことも可能ですし、データの軽量化という観点から、大規模なアセンブリデータを3D XML形式で保存して、パフォーマンスの向上を図ることも可能です。
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